みなさんこんにちは、ささです。
先日のお休みに、ふと刺激を受けたくなったのでなんとな〜く青山の岡本太郎記念館に行ってきました。
(休日は定期で動ける範囲内で移動するべし!これ鉄則!)
記念館に行く前に、岡本太郎さんについてちょっと下調べをしました。
岡本太郎氏とは…?
【岡本太郎】
1911年(明治44年)生まれ。
油絵などの絵画、彫刻などの立体作品を多く手がけた、日本を代表する芸術家であり、縄文土器論や沖縄文化論なども執筆した著作家でもある。
また、バラエティ番組に出演するなどメディア露出も多く「芸術は爆発だ」「何だ、これは」などの名言でも有名。
そんな岡本太郎さんが、自宅兼アトリエとして生活拠点としていたのが、今回行ってきた青山にある『岡本太郎記念館』です。
門をくぐると、そこは不思議の庭でした。
よし、早速入るぞ!
と意気込んで扉を押そうとした私が、ふと右手側の庭を見ると…
「何だ、これは」
カオスな光景が広がっていました。
とにかく不思議な建造物が立ち並び、こんな所で落ち着いてティータイムができるのだろうかと疑ってしまいました。
(しかし隣にカフェが併設されていたので、おそらくできるのでしょう。)
しかしここで私のテンションがちょっとあがる作品を発見しました。
『犬の植木鉢』 1963年
私の大好きな作品です。
勿論これはレプリカでちょっと顔つきも違いますが、やっぱりかわいい。
キュンとします。
角度を変えつつ何枚か写真を撮り、落ち着いたところで今度こそ記念館の中へ
ドアノブは足
玄関ドアのノブは手ではなく、足。
この辺りでもう楽しくなってきちゃいますね。
入ってすぐ目の前に見えたのがこちら。
ひっくり返りそうになるところを耐えて、カウンターでチケットを購入。
大人1名は620円。HP上で入手できる割引クーポンを印刷してくると100円値引きされます。
数々の作品を生み出した場所
建物内は土足厳禁。スリッパに履き替えてさっそく見に行ったのは、岡本太郎さんが実際作品作りをしていたという作業場。
岡本太郎さんが実際に使用していた机や道具の数々がそのままおいてあり、当時の風景を垣間みることができます。
上がることはできませんが、2階には本棚があり、たくさんの書物がおさめてありました。
ちなみに天井からもいくつか作品が釣下っています。
主に顔の…。
太郎さん人形とその仲間たち
作業場への通路脇には太郎さん人形を含め、様々なオブジェ作品が飾られていました。きっと当時はここは応接間のような役割を果たしていたんじゃないでしょうか。
お茶の飲みながら眺める広いお庭。
当時もこの不思議な光景だったのでしょうか…?
2階のアートスペース
お土産屋さんを横目に、さっそく2階のアートスペースへ。
ちなみに私が行ったときに行われていた展示は『生命体』。
岡本太郎さんが表現する様々な生命の形を見ることができました。
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《生命の樹》は全体がひとつの“生命体”なんだ。
太陽の塔を構想したとき、岡本太郎はその胎内に“生命体”を内蔵させようと考えました。
アメーバから人間にいたる、すべてのいきものが一体となって組織するひとつの生命体。それが《生命の樹》です。それは動脈となり、リンパの流れとなって太陽の塔に生命(いのち)を吹きこんでいたのです。
岡本太郎が《生命の樹》で表そうとしたのは、生きとし生けるものを根源で支える“生命(いのち)のエネルギー”でした。そしてそれこそが、岡本芸術の根底に流れるテーマだったように思います。
パリの街角、盛られた果物、横たわる裸婦、…。同世代の洋画家たちが好んで描いた画題を、太郎は一枚も描いていません。彼が描きつづけたのは生命(いのち)であり、そこに宿るエネルギーの強さと尊さでした。
本展では、太郎が描いた生命(いのち)の数々をご覧いただきます。ときに激しく、ときにユーモラスに語りかけてくる<いきもの>たちをどうぞお楽しみください。
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※岡本太郎記念館HPより抜粋
階段を上がって見えたのは、圧倒色彩で描かれた絵画の数々。
スクリーンには引き込まれそうな映像作品が流れていました。
移り変わる作品をぼーっと眺めていると、時間の流れがわからなくなりそうでした。いやこれほんとです。
壁を飾るたくさんの絵画は、ひとつひとつには細かい説明はされていません。
各絵画のタイトルが表記されているだけで、あとは見る人の感覚。
始めに絵画をみて、自分なりの解釈をした上で、タイトルを確認すると面白いかもしれません。
ところで岡本太郎さんの絵画ってやっぱり色彩豊かですね。
豊かすぎて目ん玉がチカチカします。こんなところで刺激をうけるとは…。
『愛』
足下を見るとここにも作品。
あ、なんだか優しいフォルム。
これって男女のイメージかな?寄り添ってる的な。
岡本太郎記念館に来て初めて優しさを感じました。
岡本太郎さんといえばこれでしょう
やっぱり岡本太郎さんといえばこれですよね。
『太陽の塔』1970年
1970年に大阪で行われた万国博覧会の大阪万博のテーマ館のシンボルとして建造された作品ですね。なんと全長70m!
『太陽の塔』には3つの顔があり、それぞれに意味があります。
未来を表すのは上部の黄金の顔、現在を表す胴体部分の白い顔、そして過去を表す背中の黒い顔。
『太陽の塔』は内部は空洞で、万博開催時はパビリオンのひとつとして一般公開されてたそうです。(一部は消防法の問題で見れたり見れなかったりしたらしいですが…)
内部には地下空間もあったらしく、そのには第4の顔もあったそうですね。
万博終了時にドタバタしちゃって、その顔の行方だけ未だにわからないとか…。
なんかすごい話ですね。
あ、そういえば記念館1階のトイレ前に、『太陽の塔』竣工図が飾られていました。
こんな感じだったんですね。
なんだかものすごい簡略化されてますが、内部を垣間みることができて中々おもしろいです。
『太陽の塔』の胎内に内蔵されている…
さて、太陽の塔も満喫したので、そろそろ次に行きましょう。
橋を渡って、最後の展示室です。
見えましたね。
そう、奥の方のあの作品。
『生命の樹』 1970年
太陽の塔の内部にあったと言われる『生命の樹』の20分の1フィギュア。
上部に向かって、人類が誕生するまでの生命(いのち)の流れが表現されています。
単細胞生物から、三葉虫やアンモナイトにトカゲ。
恐竜や象、オランウータンなどを経て、一番上を飾るのはクロマニヨン人。
もう圧巻、の一言。
当時万博で実物を見た人はどんな気持ちだったんでしょうね。
1970年といえばまだ生まれてもいなかったんですが、実際に万博に行った人がうらやましいです…!
お土産屋さんも色々にぎやか
お土産屋さんには、『太陽の塔』など作品グッズはもちろん、岡本太郎さん関連の本なんかも置いてありました。
一番気になったのはこちら。
うん、右か真ん中が欲しいな。
シュールすぎる。
お土産も購入し、帰る前にガチャガチャをしていきましょう。
こんなかわいいフィギュアが出てきます〜。
(ちなみに私は右奥の『こどもの樹』がでてきました。)
靴箱の上にはメッセージノートのイベント・展示会のリーフレットやフライヤーなんかが置いてありました。
川崎市岡本太郎美術館、これも行ってみたいなー。
犬の植木鉢との別れを惜しみつつ、記念館を後にしました。
記念館を訪れて…
ということで、今回は刺激を求めて『岡本太郎記念館』へ行ってきましたが、刺激が強すぎた気がします。
まあ、生命の樹をみることもできたのでとても満足です!
今回の『生命体』の企画展は6月14日(日)までやっているのでぜひ見に行ってみてくださいね〜。
岡本太郎記念館
岡本太郎記念館
所在地:東京都港区南青山6-1-19
開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は開館) ※年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日
観覧料:一般 ¥620(¥520)
小学生x¥310(¥210)
※( )内は15人以上の団体料金